柳は緑 花は紅

世界は愛に満ちている…猫と音楽と、ちょっぴり不思議なことが好き!

繊細で残酷な響き

□■□3/22/2019

 

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のっけから刺激的な写真でサーセンm(_ _)m

内野まちづくりセンターまで『初期バロックの歌曲と器楽曲の繊細で残酷な響き』と題する演奏を聴きに行って参りました。

今回の目的は、生のテオルボの演奏を聴くことと福島康晴さんの歌声を聴くことでした。

 

少し、のんびりしていたら5分ほど遅刻してしまったのですが、ちょうど曲間の解説の時間だったらしくスムーズに席に着く事が出来ました。

曲はサラチーニという作曲家の作品がメインで、他にはフェッラーリやフォスカリーニという名前が並んでおり、私が知っている作曲家としてはモンテヴェルディが1曲あるだけ。

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これは場違いなところに来てしまったかな?と思いましたが、曲が始まるとそんな思いは吹き飛んでしまいました。

なんて甘美なメロディー!そして、それとは真逆のなんて自虐的な歌詞なんだろう!

一発でノックアウトされました(笑)

 

そして、福島さんが歌い始めると、その周りにはキラキラとした少女漫画の薔薇の花と光が舞い散るようでした(昭和な表現ですみません   汗)

しかも、テオルボとコルネットの演奏者がハモり始めます。

これはもう、悶絶モノでした!

楽器演奏者も歌科を出ているかたが多いので、息の合わせ方とかピッタリなのですが、このテオルボ奏者の柔らかな声もとても良かった!

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 笠原雅仁さんとおっしゃるのですね。

福島さんがキラッキラなピンクの薔薇だとしたら、笠原さんはビロードのような真紅の薔薇。

その柔らかさがまた福島さんの声を引き立てます。

 

笠原さんはテオルボの他にコルネットも演奏されたんですが、もう一人のテオルボ奏者である高柳さんのバロックギターと合わせた『スペインの古歌〈ああ、悲しい人生〉による即興』がとても心に沁みました。

そしてどの歌の歌詞も、今ならまるで中二病のような歌詞で痺れます。

 

そして楽器も、バロックギターやリローネなどという見たことの無いものがあり、それぞれ演奏者からの解説も聞けるという豪華さ!

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こんな素敵な演奏会だったのですが、平日の夜という日程だからか古楽というマニアックな演奏だからなのかお客様が少なかったのが残念でした。

次回もあったら、是非また聴きたいですね!