柳は緑 花は紅

世界は愛に満ちている…猫と音楽と、ちょっぴり不思議なことが好き!

10年目のジンクス

この文章には、読んでいて不快に感じられたりする箇所があるかもしれませんので、苦手な方はスルーしていただけますよう予めお願い致します。



私には10年に1回訪れるという魔のジンクスがあります。

先日ブロ友さんが骨折をするというアクシデントがありましたが、その原因となったのが私も魔と恐れているお酒というものです。


最初の魔の訪れは、18歳の時、初めて入った大学の寮での歓迎会のことでした。
しこたまお酒(ビールです)を飲まされたあと、部屋に帰って布団に入った私にそれは突然訪れました。

気持ちが悪いと思ったその瞬間、それは口から噴水のように吹き出し、顔面から周りの寝具を巻き込み流れて行きました。
ああ・・・。
いわゆるそれは「寝ゲロ」というものだと後で教えてもらいましたが、お酒のことなど詳しく無かった私には一瞬のことになすすべもありませんでした。
その時の気持ち悪さも酷かったのでしょうが、翌日二日酔いで気持ちの悪い中洗濯をする方が辛かったのを覚えています。
そしてその後、ビールの匂いを嗅ぐとその時の気持ち悪さを思い出すという、まるでカキに当たった人がその後カキを食べられなくなるというのと同じ状態になり、1年ほどビールが飲めなくなるというオマケまで付いて来ました。


次に魔が訪れたのは、やはり30歳になる頃。
いろいろと仕事のストレスを感じていた同僚が転勤するという送別会でしこたま飲み過ぎました。
その時の魔はイカ刺しだったと思います。
翌日は気持ち悪く、起き上がれない。
吐いても吐いても吐くものが無く、黄色い胆汁まで出てくる有様です。
実はその日は自分の車の納車日だったのですが、とても立ち合えずすべてを家族に任せてしまいました。

夜になっても食欲が湧かず、唯一食べれたのが紅茶とトーストだったという日本人とは思えないものだったことも忘れ難いです。


さてさて月日は流れ、その間にもお店のトイレで寝てしまい、職場の同僚が呼び戻されるとか、タクシーの運転手さんに部屋まで担いで連れて行ってもらうとか色々あった訳ですが、次の魔がやってきました。

多分40歳頃(?)
新酒の発表会で長岡で飲んでいましたが、あまりの美味しさにピッチが早すぎてトイレに行こうと思って階段を降りようとした所までしか記憶がありません。
気が付くと友人の家の玄関のたたきの上に寝かされていました。
すっきりと目は覚めたのですが、服は破れているし膝が驚くほど腫れている。
いったい何があったのか聞くのが怖い状態でした。
そして時間、時間!
時間を聞くとかろうじて新幹線にまだ間に合うというので、急いで長岡駅まで送ってもらい新幹線で新潟まで帰ったのでした。

その後は、何があったのか聞く勇気が無くしばらくして疎遠になってしまったので、結局どうしてそうなってしまったのかわからず仕舞いで過ごしています。ハイ。
あ、服は元に戻りませんでしたが、膝はとりあえず治りました・・・。


ここまで読まれた皆さんに敬意を表します。
たんなる酒飲みの失敗談にすぎませんのに、お付き合い下さりありがとうございます。
そして、何故こんな暴露話をしようと思ったのか。
それには理由があります。

次の大台にも乗り、さすがにもうそんな魔は訪れないだろうと思っていたのですよ。
大人だし・・・。
でも、再び魔は襲ってきました。

先週末、東京の江戸川花火大会を見に上京しました。
お昼頃から仲間と準備をして、腕も顔も日焼けで真っ赤っかです。
そしてタイミング悪く食事も取らずに喉を潤すためにビールを飲み始めました。
日本酒もどんどん注がれ、花火が上がる頃にはすでに意識がありませんでした。
音は聞こえてましたけどね・・・。
そして最悪の魔が!
何十年ぶりかの「寝ゲロ」です。
横向きだったので、幸い今回は顔面噴射はありませんでしたがブルーシートの上だったと思われます。
終電のころ周りの友人に起こされて一緒に帰りましたが、駅に降りて一人になってからも気持ち悪く、道にも迷いました。
宿についてからも、何度もトイレにダッシュする一夜を過ごしました。
幸い二日酔いにはならず、すべて出し切ったせいか体重が2キロも減るというオマケまで付いてきました。


そして、今恐れているのは、また10年後もあの魔は襲ってくるのだろうかという事です。
できたら今度こそは、そんなお酒の粗々はしない大人になりたいです。
悪魔退散!悪魔退散!
しばらくはお酒は飲みたく無いですね。