柳は緑 花は紅

世界は愛に満ちている…猫と音楽と、ちょっぴり不思議なことが好き!

内視鏡検査顛末記

一応記録として残しておきたいと思って書きます。
お食事中の方は終わってから読んで下さい。
記録ですので、汚い部分もありますから読みたくないと思われた方はスルーされることをお勧めいたします。
そして長文です。




それが起きたのは忘れもしない先月、2018年の5月18日の夜のこと。
居眠りし過ぎて深夜バスに間に合わないかもしれないとドキドキしながら乗っていた山手線内でのことです。
それは突然やってきました。

(トイレに行きたい!)

しばらくは我慢していたんですが、どうにも我慢が出来なくなってしまいました。
時計を見ると、すでにバスの発車時間には間に合わなさそう。
なんとか代々木駅で降りると、トイレへ一直線。
幸いにも多機能トイレがあり、スッキリした~と思ったその時です。

「!!!」
なんと出血があったのです!
いわゆる下血というものです。
便器に鮮血と、便にも粘膜状の血液が付着していました。

どきどきして、心臓が飛び出しそうです。
取りあえずバスで帰るのを諦め、宿にチェックインしましたがなかなか眠れず、寝不足のまま翌日帰新しました。

もしかして!
確かに人間ドックは退職してから2年ほど受けていません。
私の前職の仲間は、たった1年人間ドックを受けなかったばかりに大腸がんで亡くなっているんです。
そう言えば、オーラ鑑定で腎臓だか肝臓だかが疲れているから検査を受けた方が良いと言われたような気がするし、献血した時の結果で白血球の数値が高いと書いてあったような気がする。
酷い風邪も2回ぐらい引いているし・・・考えれば考えるほど悪い考えばかりが浮かびます。

たまたまカレスコの練習日にがん検診の事を話すと、市役所で再発行してもらえるよと言われました。
日程をどうしようかと思っていると、ちょうど良い具合に夜の予定がキャンセルになった日があり、市役所で検診の紙を貰って消化器内科へ行きました。
受付で検便の依頼をしていると、ちょうど勤めている友人が現れて、
「診察して行けば、気になる事があるんでしょ?」
と言われ、診察して行く事になりました。
それが5月21日のこと。

医者に状況を話すと怒られました。
内視鏡検査をする決心がつかないから検便するんでしょ!」
「それで陽性だったら諦めて内視鏡しようと思っているんでしょ!」
と強く言われました。

いや、そういう訳じゃ無いんですけど~と言うと。
「じゃあ、なるべく早い方がいいよ」
と追い打ちをかけるように言われ、でも、今月はもう一杯だな。
6月4日はどう?と聞かれましたが、その日はすでに予定が入っていました。
えと、6日でもいいですか?と言うと、じゃあ6月6日ね。
と、あっという間に大腸内視鏡の検査日が決まり、別室で看護師さんから説明を受けました。

検査前日と当日に飲む薬をもらって帰る途中、記憶があいまいで道に迷いました。
自分ではしっかりしていたつもりでしたが、やはり動揺していたのでしょう。

それからは毎日色々考えてしまいました。
仕事の事、もし検査してすぐ入院となったら色々とお断りしなければならないし。
返事をしなければいけない事もあるのに、それも出来ない。
でも、日々は淡々と過ぎて行きます。

タロットを引いても間違いだ、大丈夫と言うようなカードはちっとも出て来なくて・・・不安はつのるばかりでした。


6月1日に旦飯野神社の朔日参りに参加する機会を得ました。
その時引いたおみくじは末吉。
健康の欄には、再発しないようにしっかりと治療を、みたいな事が書いてありました。
がーん!やっぱりそうなのか。
ガンなのかもしれないな。
そう思ったものでした。
けれどお参りに行った翌日、「われらが全力で応援する」という言葉をいただいたのは嬉しかったです。


そして、心を決めて6月6日の内視鏡検査の日を迎えました。
前日は、安全を取って異業種交流会も休みました。
早く寝ようと思ったけれど、なかなか眠れずいつも通りの夜更かしでした。
ツィッターで不安をつぶやくと、友人が安心する言葉を返してくれたのが嬉しかったです。

そして6月6日当日、いざ内視鏡検査へ!
先生は腕が良いので評判の先生でしたので、痛みは全くなかったです。
検査自体は10分くらいで終了したでしょうか。
検査中は終わったら何を食べようかという事ばかり考えていました。
どうせ入院するなら食べたいものを食べておこうと・・・。
検査が終わって隣の準備室のようなところで休んでいると、次の人の検査の状況が聞こえてきます。
「・・・綺麗ですね、問題ありませんよ」
私の検査の時には言われなかったな・・・とまた落ち込みます。

3人目の検査の人が入った段階でベッドから追い出されて待合室へ。
そしていよいよ呼び出しがあり、説明を聞くために診察室へ入りました。

「ゴクリッ」

先生がおもむろに大腸のイラストの描いてある紙を出して説明します。
「ここの盲腸の所まで見ました」
映像を見せられながら説明してくれます。
「ここに、ちょっとあるのが粘膜下腫瘍ね」
「黄色いから脂肪の塊のようなもので、要観察で心配はありません」

そしてずーっと大腸の中を見せてもらって、
「問題はありませんね。痔だったんじゃないかな」

えー、えーーえーーーっ!!!

それだけですか!
だってだって血、出たんですよ!
シューっと体が小さくなるようでした。
安堵感とともに食欲も出てきたけど、空気で無理やり膨らませられたお腹は痛みがあって食べる元気はありません。

でも、会計で処置によってはかかるかもしれないから用意して下さいねと言われた3万円から5千円を支払い、取りあえず近くのコンビニへ行っておにぎりとサンドイッチとコーヒーを買いました。

お腹は痛かったけど、美味しかった♡
そしてしばらく休んだ後、どうしようかなと考えて取った行動は、
「よし、飲みに行こう!」


という顛末でありました。
これを読まれた方、健康診断はこまめに受けましょうね。
そして、何かあったらキチンと病院に行って診察を受けましょう。
何だか、何年も寿命が延びたみたいな気がします。
命があるって嬉しいですよね。
いや、ガンだからってみんながみんな亡くなる訳ではありませんが、健康である幸せというものを改めて感じるきっかけになりました。
そして生きるという事と死ぬという事についても深く考えるきっかけにも・・・。