柳は緑 花は紅

世界は愛に満ちている…猫と音楽と、ちょっぴり不思議なことが好き!

ピアノリサイタル

今日は、久しぶりに、チョー久しぶりにピアノリサイタルを聴きに行ってきました。

こちらです。





品田真彦さんは、新潟県初の高校音楽科の第一期生です。

卒業後はドイツへ留学して研鑽を積み、4年前に帰国されました。


初リサイタルと言うこともあってか、ちょっと頑張った感もありましたが、今後を期待させる感性の鋭さを持った方だと思います。

私が品田さんを知ったのは、昨年伺った千鳥会の発表会でした。
それからのファンです。

とても繊細な方だと思います。

演奏にも透明感があり、空気感が違う感じがしました。


プロフィールを読んで改めて思ったのは、そういう空気感だとか感じというものは今の日本の音楽大学では身に付けられないものなのかもしれないなぁと言う事です。

音楽って相手がどう感じるかが大切であって、それは感動であって感心ではないはずなんですよね。

でも、日本の音楽大学を出た方でそれを感じられる人が最近少ない様な気がします。


音楽は心で聴くものです。そして心で演奏するもの。

技術や知識だけでは相手の心を掴むことは出来ません。


下手な演奏より上手な演奏の方がいいじゃあないかと言う人もいるでしょう。


でも、それは違います。
どんな下手な演奏でも感動する演奏もあれば、どんなに上手い演奏でも何も感じない演奏もあります。

それは、音楽って技術や技巧では無いからですよね。

もちろん、技術はあった方が良いに越したことはありません。
でも、技術以上の「何か」が無いと、音楽として1番大切な事を伝えることが出来ない様に思います。


きっと賛同者は少ないと思うのですが、わかる人にだけわかってもらえれば良いと思っています。
だって、音楽ってそう言うものですから…

そして私もまた、わからないまま一生を終える。
本当に、音楽ってそう言うものなんだと思います。