柳は緑 花は紅

世界は愛に満ちている…猫と音楽と、ちょっぴり不思議なことが好き!

あれから1週間

怒涛の1週間でした。
土日の連休を取った上に、今週も土日連休。しかも月末ときてる。
 
それなのに、まだ頭の中でジェンキンスの音楽が鳴っています。
 
演奏会の1週間くらい前から音楽自体はずっと頭から離れなくなっていましたが、
演奏会が終わってもこんなに頭から離れない曲は珍しいです。
 
 
 
演奏会の出来栄えは素晴らしいものでした。練習中は、曲の素晴らしさを伝えるには
合唱団が力不足なのではないかと思っていたのですが、演奏当日の合唱団の声の
まとまりは良かったです。
 
あの響かない長岡市立劇場が良く鳴っていました。1曲だけひやっとした個所はありましたが、
あとは素晴らしかったと思います。ゲネプロ、本番を通しても一番の出来でした。
東京シティフィルの、あのピチピチした演奏も良かったです。ボーイソプラノを歌ってくれた
二人も、ゲネの時はちょっと緊張して今一つでしたが、本番はのびのびと歌えていました。
 
私も、ホテルでの直前練習が効いたのか最後まで満足の行く歌い方が出来ました。
最後までマエストロと合わないところは歌わないことにしたのも良かったと思います。
総勢180人の気持ちが一つになっていました。
 
 
機会があったらまた歌いたい曲の一つになりましたが、なかなかもう一回歌う機会は
無いかもですね。
 
震災があったために演奏会が1年伸びたので、最初から歌っていた人たちは2年間も
練習した訳ですが、長ければ良い演奏が出来る訳では無いんですよね。
音楽に対する集中力を保った中で練習して本番を迎えることができた事は幸せでした。
 
 
 
 
去年中野の師匠に、中途半端にお休みしているなら辞めたほうがいいのかどうか
相談した時、このまま辞めない方がいいよと言われました。
始めた時の気持ちを思い出して、その気持ちを全うしてから辞めなさいと。
あれから1年。本当にその通りになって満足です。
 
 
演奏会に立つためには完成度の高い演奏をしたいと思うのは音楽家の常ですが、
毎回の練習に参加出来ないと自分の中での満足度は下がります。
言葉の発音や曲のフレーズ、自分がマエストロの意図を知らないまま思い切り
歌うことはできません。練習を休む回数が増えると、知らない個所が多くなります。
 
合唱はマエストロの意図にどれだけ沿えるかが大切だと思うんですよ。
それが出来ない今、通常の練習はいったん止めようと思いました。
公募の演奏会には参加したいと思っていますが、毎週練習に参加する形では
続けられないのが現状なのです。
 
 
でも、今回の演奏会のおかげで気持ち良く断念することが出来て満足です。
 
 
古いものを捨てないと新しいものは入ってこない。
そう千駄ヶ谷の師匠も言っています。走り続けることも大切ですが、止まらなければ
見えないものもあるんです。見えるスピードでは走れない私の場合、止まる必要が
あったんですね。ありがとう。そしてサヨウナラです。