柳は緑 花は紅

世界は愛に満ちている…猫と音楽と、ちょっぴり不思議なことが好き!

まだまだ若いからね

昨日は、まだ若い大学生の演奏会に行ってきました。

友人のお子さんで、ただ今東京音大の2年生。

さいころから新潟市にあるジュニア合唱団で歌ってきたそうです。

中野太一くんコンサート プログラム

同窓生で友人のピアニストさんを連れての帰郷を兼ねての演奏会。

お母さんの敏腕プロデューサーぶりで、昼夜とも満席の盛況なコンサートでした。

若くてイケメンな二人の演奏、多くの方が感動していましたが、どうしてもどーしても書いておきたいことがありました。

まず、ピアニストの方。

しょっぱなから超絶難しいリストの曲を若さとパワーで弾いていて、凄いなと思いました。

確かにコンクールで賞を取るだけのことはある!と唸っていたんですが、歌伴の早春賦になったとき、ん?と思いました。

あれ~、さっきのリストはあんなに上手かったのになぁ~と。

そうなんです。リズムや技巧が要求される曲はいいんですが、情緒が要求される曲になると途端に色あせてしまったんです。

実は、後半で演奏されたジャズの曲でもそれは感じられました。

ノリというか遊びというか、そういうものがあまり感じられなくて、技術があるだけにちょっと残念に感じました。

歌の方は、最初の歌曲とオペラを聴いたときから???の連続でした。

Rの巻きすぎは、上品で軽やかなトスティの歌曲の良さを表しきれていませんでしたし、オペラアリアでは、高音部の音が喉に絡まり出にくい部分がありました。

後半のミュージカルナンバーは演技も悪くなかったのですが、前半で感じた音が喉にくっ付いている感じはより顕著に感じられるようになり、喉ビブラートになっていました。

でも、いわゆる声楽家体型ではなく優男的イケメンですし、舞台映えしそうでしたので、いずれは憧れているという帝国劇場で観れる日も近いかも。

とまぁ厳しいこと書いたけど、まだまだこれからの大学生ですから、暖かい目で見守って行きたいと思います。

中野太一くんコンサート フライヤー