柳は緑 花は紅

世界は愛に満ちている…猫と音楽と、ちょっぴり不思議なことが好き!

ヘンゼルとグレーテル

□■□12/25/2019

ヘンゼルとグレーテル

白根にある、白根学習館ラスペックホールへと伺ってきました。

ヘンゼルとグレーテルという作品は、もともとはグリム童話の中に収められている作品で、飢饉で困っていた親が口減らしのために子捨てをするという話がもとになっているそうですが、ドイツの作曲家エンゲルベルト・フンパーディングが作曲したオペラ『ヘンゼルとグレーテル』は、このグリム童話が原作となっています。

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最近、でもありませんが、かつて私が一緒に歌ったことのある人達の演奏会に足を運ぶようになりました。なんだか昔が懐かしくなる年齢になったからかもしれませんね。そして、久しぶりに会う皆さんが、みんな立派な歌い手さんになられているのを見ると本当に嬉しくなります。

 

私がまだ20代の頃、とある場所で演じた最初のオペラが『ヘンゼルとグレーテル』でした。それまでにも、演奏会形式ではオペラの1シーンを演じたことはありましたが、主人公を、しかも最初から最後までほぼ出ずっぱりの役を演じたのはこれが最初で最後となった思い出深いオペラです。

 

さて、その時に、私ヘンゼルの妹役であるグレーテルを演じたのが今回のヘンゼル役を演じる友人です。なので、これはどうしても行きたいと思っていましたし、そして、やはり行って良かったなと思いました。でも、しいて言うならば、彼女の声ならやっぱりグレーテルでも良かった気がするなーということくらいでしょうか。でも、グレーテル役の人の方がほんの少し軽い声だったので仕方ないけど、ちょっと差が無い感じがもったいなく感じられました。

 

魔女は男性!?

それでも、舞台の背景や小道具などの演出は素晴らしかったです。本物のお菓子で出来ているかと見まごうばかりのお菓子の家や、森の中の演出、魔女がクッキーを焼くかまどなど、それはそれは素晴らしかったです!

 

なかでも最高だったのは、魔女役が男性だったこと。私が知る限りでは、このオペラで男性が魔女を演じている作品は見たことがありませんでした。友人が持っているDVDにはそういったものもあるという話は聞いていましたが、実際に舞台を見るまでは想像がつきませんでした。

 

でも、今回の魔女役をされた男性は素晴らしかった!私の中のお菓子の家の魔女という概念を全く新たにしてくれたと思います。最初の台詞を裏声で言うというのも素敵でしたね~。歌は実声でしたけど、もっと裏声を使ってもらいたかったです(笑)でも、背も高くて見栄えがするし、鼻には付け鼻をして本当の魔女みたいでした。

あ~、今思い出しても良かったです。

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おしまいに

もう一人の友人が歌った眠りの精と露の精の一人二役も良かったです。ちょっと声が調子悪そうでしたが、頑張って歌っていました。声ってベストな状態を保つのが大変な楽器なんですよね。だからこそ、プロで頑張っている友人たちの演奏には応援に行きたいと思っているわけです。まだまだ会えていない友人もいるのですが、きっとご縁があればいつかは会えると思って楽しみにしていようと思います。