管楽器の息はどこに吸うのか
息は肺で吸うのか
歌や管楽器を演奏していると『息』ということが付いて回ります。
皆さんは『息』をどこに吸いますか?
はい、シンキングタ~イム!
「肺」
はい、肺ですね。ってオヤジギャクじゃありません!
正解です。
でも、本当にそうでしょうか?考えてみて下さいね。もし、その通りだったら息が長い人は肺活量が多い人ということになりますよね。でも、歌でも楽器でも長~く息が続く人、イコール肺活量が多いということにはつながりません。
息は口で吸う
歌歴が長くて、最近管楽器を始めた私にはわからないことが多いです。その中でも、最近言われたことで「ヘェ~」と思った事は息継ぎは口でするということでした。歌では決まりと言うことは無いと思うのですが、見た目の観点や喉への空気の流入によるアクシデントなども考えると鼻で吸うのが普通なように思います。でも、管楽器は鼻ではなく口で吸うんですね。
これが最初の難問でした。なかなか習慣というのは変えられないものです。最初は慣れませんでしたが、慣れてくると今度は歌う時にも口から息を吸うようになってしまって、昨年末に歌った時には思わず口から吸ってしまって、危うくむせそうになってしまいました。
息は背中に吸う
歌を習っていた時、息は背中に吸うと教わりました。ところが、口から吸うと息が背中に入らないんですよね。そうするとロングトーンが続かない。これって正しいのかな?と毎回思いながら口から吸っています。実際のところ、そこまで詳しく聞いたこともないので、私が考えていることが合っているのどうかすらわかりません。息をどこに吸っているのか、機会があれば聞いてみたいとは思っているのですが・・・まだまだそういう機会には恵まれていません。
歌はすべてが呼吸から始まりますが、楽器はまず指使いや演奏が先になりがちなのでしょうか?学校などの場ではまた違うのかもしれませんが、大人の場合はやはり楽しめることが優先しますからね。
歌の場合は、呼吸から始まり呼吸で終わると言われるくらい息が大事にされます。その次に発声。そんな順番だと思います。多分、楽器も本当は同じなんだと思いますが、歌以上に体としての技術が要求されるからそちらを優先するのでしょうね。ここで告白しますが、私が篠笛を止めたのは、実は歌が歌えなくなるかもという不安を感じたからなんですよ。
息はどこから出るのか
ここでまた質問です。歌を歌うとき、息はどこから出ていると思いますか?
「口」と答えられる方がほとんどだと思いますが、正解です。
しかし、これも実は疑わしいのです。昔、テレビCMで見たことのある方もいるのではないでしょうか。ローソクが灯されている前で歌っている金沢明子さんという民謡歌手の方の映像です。この方は民謡の方ですが、クラシックの声楽でも同様のことを言われます。つまり、息は口から出てはいないのです。
まぁ、実際には口からも出ているのですが、ホースから水が出るようには出ていないという表現が近いでしょうか。実際、プロの声楽家の方が歌っている隣に立っていてもうるさく感じないのはそのためです。ポップスやジャズの歌い手さんなどマイクを持って歌う人の中に声がうるさい人が多いなと感じますし、管楽器の奏者の方にもたまにいらっしゃいますよね。これは口から出た息と入れる部分(楽器やマイク)が近いためなのかなぁと勝手に想像しているのですが、実際に統計を取ったわけではないのでなんとも言えません。
話が少し横道にそれてしまいましたが、実際に迷っていることは本当です。管楽器の息はどこに吸うのでしょうね・・・。